小柄な体格をバネに - 走りで魅せる"二刀流"の才能

渡邉投手:大事だと思いますけど身長とか。それが武器の選手だってたくさんいると思いますし、プロ野球選手は背が高い人も多いので、その中で勝負するには、小さいなりの生き残り方ってあると思うので。体の使い方であったり、そういうところはしっかりやろうと思っています。

彼をさらに特別な存在にしているものが、もうひとつ。

渡邉投手:足めちゃくちゃ速いです。今の方が遅いです。高校生の時が一番速かったです。一番速かった時は50m5秒9。中学の時に体育会TVに出ていました。走るのは好きです短い距離なら。

グラウンドでは、エースとしてだけでなく、チームを支えるリーダーの顔も見せます。

後輩の那須優輝さん:渡邉投手はチームのエースなので。1年生なんですけど、教材というか鑑というか、学ぶことが多いので今のうちに学んでおきたいです。

渡邉投手が野球を始めたのは、小学1年生です。

地元では、その速球で知られた存在だったサウスポーは、高校3年でプロ志願届を提出します。

渡邉投手:野球を始めたきっかけがプロ野球選手なので、ずっとプロ野球選手を目指して夢の場所に目がけて頑張ってきてますけど、高3で一回挫折してプロにも行けませんでした。うまくいかない中でこの大学に来て監督さんやコーチの方々、指導者の方々そして一番大切な後輩や仲間、そして先輩、色んな人に出会えて、自分が変われて今があるので。