仙台市の太白区と若林区を結ぶ宮沢橋近くの広瀬川。29日朝、1羽のハクチョウが羽を休めていました。

けがの影響でしょうか。よく見ると片方の羽が垂れ下がっています。

連日続く猛暑と少雨で流れる水が少なくなっている広瀬川。ハクチョウも心なしか元気がないように見えます。

本来なら春には北へと戻るハクチョウ。近くの人に話を聞くと当初はほかのハクチョウとともに群れでいたものの1羽だけが残ってしまったそうです。

散歩していた人:「3年目だね、けがした鳥。よく頑張っている。本当は仲間と一緒に帰してやりたいけど。保護しないのだろうか。」

県によりますと、このハクチョウは2022年の秋に確認されました。いまは川を巡回する際に様子を見ているといいます。

地元の人たちはハクチョウを気にかけています。

散歩していた人:「群れから離れた鳥。こんなに川の水が少なく…かわいそう。」

県はハクチョウが居残っている理由は不明としたうえで「自力で餌を取っているのでいまのところ保護する予定はない。野生の鳥なので餌やりはせずに見守ってほしい」と話しています。

厳しい暑さが続く仙台。ハクチョウはどんな思いで3年目の夏を過ごしているのでしょうか…。