言葉も歩みも重なっていく
大田昌秀元沖縄県知事(第4代):
「なぜ沖縄だけ、それに我慢しろと言うんですか。沖縄を何と見ているんですかね」
翁長雄志元沖縄県知事(第7代):
「沖縄は自ら基地を提供したことは一度もございません!」

佐古忠彦監督:
「その対立を深めていた2人が相剋の果てにどんどん言葉も歩みも重なっていく。それが一体なぜなのか紐解きたいと思った。そこにこそ沖縄の歴史があるし、この国が沖縄にどう相対してきたのかの答えがそこにあるだろうと思った」
映画では、周囲の人々の証言を交えながら信念に生きた2人の不屈の闘いを描いています。2人は何を目指し、何と闘ったのかー。その理由を紐解いていくと、沖縄の歩みやこの国の姿が見えてきます。

佐古忠彦監督:
「沖縄以外の多数派こそ、この事実をどう受け止めるのか、そんな問いかけが沖縄からあるのではないか。ですから、少数派の上にあぐらをかいている私たち多数派こそ、これを見て考えたい、そんな思いがある。知らない時代のことでも追体験できる作品にもなっていると思うので若い人にも見ていただきたい」
映画「太陽(ティダ)の運命」は、仙台市青葉区のフォーラム仙台で11日から公開されています。