福島県沖の地震で崩落した仙台城跡の石垣の復旧工事が、7月中旬で完了する見通しとなりました。市道「仙台城跡線」も8月1日から約3年5か月ぶりに通行が再開されます。

7日の仙台城跡の石垣。ほとんどが元通りに積み直され、被災前と同じ姿に戻っていました。

復旧工事は、当初2024年度末に終わる予定でしたが、工法の検討などに時間がかかり、2025年度までずれ込み、7月中旬で完了する見通しとなりました。

市道「仙台城跡線」の約980メートルの区間も8月1日午後3時から3年5か月ぶりに一般車両の通行が再開されます。

仙台市文化財課 長谷川蔵人課長:
「間もなく七夕まつりということで、その前に工事を終えることができて、ほっとしている」

仙台城跡の石垣は、2021年2月と22年3月の福島県沖の地震で崩落や変形などの被害が出ました。

仙台市は、約11億5000万円かけ、現代の工法で石垣を補強しながら積み直す作業を進めてきました。

仙台市は、東日本大震災と同じ規模の地震が起きても崩落しない耐震性を目指し、修復を進めたと説明しています。