2件の応募があった宮城県富谷市の新たな総合病院の公募について、若生裕俊市長は、病院の選定で最も重視するのは急性期病床の数で、複数の病院を持つ事業者なら病床数の融通ができるとの認識を示しました。

若生裕俊 富谷市長
「富谷黒川地域には救急急性期を担う総合病院がないということで、その辺は最大限に充実させてもらえるようにお願いしたい」

富谷市は、仙台市の東北労災病院が富谷への移転を断念したことを受け、仙台医療圏にある別の総合病院の公募に踏み切りました。

その結果、20日の締め切りまでに東北医科薬科大学若林病院など2つの病院から応募がありました。

若生市長は仙台医療圏全体の急性期病床の数が頭打ちとなっている現状を踏まえ、「医療圏内に複数の病院を持つ事業者であれば、病床数の融通ができる」との認識を示しました。

一方、2つの病院が手を挙げたことに市民からは歓迎する声が聞かれました。

「いったん白紙になったりしたことも見ていたので、公募という形で決まるのであれば嬉しい」
「このあたりの人が病院に通いやすくなるので良いことだと思う」
「人が増えてきているのと、新しい家もたくさん建っているので、病院ができるのは良いんじゃないかと思う。さらに住みやすくなると思う」

富谷市は今後、応募書類の提出と委員会による選考を経て8月19日に病院を決定することにしています。