江戸時代から歴史がある宮城県富谷市の名産品「富谷茶」摘み取りが13日から始まりました。一度は栽培が途絶えましたが、市は復活プロジェクトに取り組んでいます。

富谷市内の広さおよそ120平方メートルの茶畑で茶摘み式が行われました。

シルバー人材センターの会員らおよそ30人が茶葉のなかでも柔らかい「一芯二葉」にあたる新芽をていねいに摘みました。

参加したシルバー人材センターの会員:
「すごく良いお茶ができそうな予感がします。日々手入れしている結果がいいお茶になったのかなと思います」

茶摘みの指導者:
「今年は霜の害がほとんどなく、順調にきれいな芽が育った」

富谷市は江戸時代から続くお茶の産地でしたが、静岡など他の産地に押されて1970年代に栽培が途絶えました。

しかし、富谷茶の歴史を残そうと市は2017年に復活プロジェクトを始め、栽培を続けています。
摘み取りは今月いっぱい行われます。摘み取った茶葉は、発酵茶に加工して、今年10月に富谷市で開かれる全国発酵食品サミットでお披露目されるということです。