東日本大震災の津波で被災した仙台市沿岸部に整備された観光農園が、隣接する土地に新たな農園などを整備することになりました。2027年の開業を目指していて、国内最大規模の観光農園に生まれ変わるということです。

仙台ターミナルビル 松崎哲士郎社長:
「広さは倍になります。今までに出来なかったことをこの場で実現する」

これは「JRフルーツパーク仙台あらはま」を運営する仙台ターミナルビルが記者会見し明らかにしたものです。この施設は震災で被災した仙台市若林区荒浜地区の集団移転跡地を活用した観光農園です。新たに整備するのは隣接する土地およそ11万平方メートルです。ここに新たな農園を整備してサクランボやスモモ、プルーンの3品目の栽培を始め、夏の果物を充実させます。

また、子ども向けの屋内遊び場や被災した鉄道の復興の歩みなどを伝える震災伝承施設も新設し、2030年には現在のおよそ3倍となる100万人の来園者数を目指します。

仙台ターミナルビル 松崎哲士郎社長:
「日本一楽しいフルーツパークを目指すというキーワードで活動している。楽しい体験プラス将来(震災伝承)に向けた体験を実現したい」

着工は来年春を予定していて2027年夏頃の開業を目指しています。完成すると広さは現在のおよそ2倍となり、日本最大級の観光農園になるということです。