宮城県内の警察署長が集まり、県警の活動方針を話し合う会議が24日、開かれました。匿名流動型犯罪グループ「トクリュウ」への対策を最重点課題とし、連携を図って取り締まりにあたることを確認しました。
県警本部で開かれた会議には、県内25の警察署の署長など58人が出席しました。

会議では、杉本伸正本部長がSNSなどで離合集散を繰り返す匿名・流動型犯罪組織=トクリュウへの対策が最重点課題と話し、組織の実態解明を図るよう訓示しました。
杉本伸正 県警本部長:
「あらゆる法令を駆使して取り締まりを推進し、犯罪収益をはく奪するなどグループの壊滅・排除を図ってほしい」

トクリュウを巡っては、犯罪で得た資金をさらに違法な活動の資金に充てたり、暴力団に上納したりするケースも確認されています。
県警は、部局の垣根を超え、トクリュウが関係する特殊詐欺事件や組織的窃盗事件などの摘発に力を入れ、組織の撲滅を目指す方針です。