迫力ある鎧兜がひときわ目を引きます。5月5日の「こどもの日」を前に宮城県丸森町では、端午の節句にちなんだ資料を集めた企画展が開かれています。

丸森町の観光施設、齋理屋敷で開かれている企画展「端午の節句」では、江戸時代から昭和にかけて栄えた豪商、齋藤家で保管されてきた鎧兜や武者人形など50点あまりが展示されています。

このうち、ひときわ目を引くのは、迫力ある2領の鎧兜です。江戸時代後期のものとされています。また、男の子の立身出世を願って掲げられた長さ5メートルほどの武者が描かれた大幟(おおのぼり)や武者人形なども並んでいます。展示された品からは、豪商のかつての繁栄ぶりを感じることができます。

齋理屋敷企画担当 芳賀桃花さん:
「昔の人たちが子供たちに願った強くたくましく育ってほしいという思いは今の時代にも通じるものがある、飾りや甲冑に込められた願いを現代の私たちの目線で感じ取ってもらえたらうれしい」

この企画展は、齋理屋敷が、子どもたちの健やかな成長を願って毎年この時期に開いているもので、休館日の月曜日を除き5月25日まで開かれています。