長男が引き継ぐ「木村さんの平和への思い」
実は木村さん、この旅の前、12月1日の集会で、うれしいことがありました。息子の仁紀さんが活動を引き継ぐ決意を語ったのです。
木村さんの長男 仁紀さん:
「被爆者の方々も少なくなってきている。今後、私たち2世が頑張ってやっていかなければならないと思っている」

木村緋紗子さん:
「息子の話を聞いて『やった!』と思った。今まで『何々をしなさい』とか一度も言ったことがない。私の背中を見ているだろうと思っていたが、きょう初めて(決意を)聞きました。私の手助けを大いにやってもらいたいと思います。息子よ」
30日、宮城県石巻市の小学校を訪れた木村さんは未来を担う子どもたちにも平和の尊さを呼びかけました。
木村緋紗子さん:
「核兵器は絶対にあってはならない。戦争をしてはならない」
児童:
「戦争をやってはいけないということがすごく耳に残った。絶対に忘れてはいけないと思った」
「他の人にも今回の話をして語り継いでいきたい」
次世代への希望が見えてきたと話す木村さん。これからが本当のスタートだと感じています。
木村緋紗子さん:
「どんなに年をとっても、どんなに日本語がしゃべれなくなっても。英語もしゃべれなくなったし、日本語もしゃべれなくなってきたから。それでもどうにかお伝えしようと思っている」

今回、木村さんの被爆体験を聞いた海外の皆さんは、それぞれ感じたことをSNSで発信していました。木村さんは2月も東京でのトークイベントに参加する予定で、戦後80年の今年はますます活動に力を入れていきたいと話していました。