「防衛のために原爆を投下した」その言葉に木村さんは…
2010年、核廃絶を訴えるために訪れたニューヨークでは、歴史や考え方の壁にぶつかったこともありました。

アメリカ市民に聞く木村さん:
「核兵器をどう思いますか?」
アメリカ人:
「日本が真珠湾攻撃をしたから、アメリカは防衛のために、原爆を投下した。ここでそんな話をするのは失礼」
そのときの思いを、木村さんはノルウェーでの語り部活動で話しました。
語り部の木村さん語り部:
「その方はパールハーバーのことを言ってました。『日本だってそういうことをやったじゃないか』と。私も確かにそうだと。そんなことを言いながら、それでもアメリカの人たちに分かってほしい。アメリカ人も私たち日本人も戦争は止めよう、平和な世の中を作りたい」

核廃絶が大きな注目を集めるなか、木村さんは平和への願いを世界に発信することができました。
木村緋紗子さん:
「平和な世の中にしたいと思う人たちばかりが集団になれば、いつかは幸せになるんじゃないですか」