宮城県独自の防災アプリ「みやぎ防災」の登録者数が伸び悩んでいます。県は、アプリに登録すると、抽選で3000円分のポイントが20万人に当たるキャンペーンを25日まで行っていますが、登録者数は13万人ほどに留まっていて全員がポイントを受け取れる状況となっています。

県の防災アプリ「みやぎ防災」は、マイナンバーカードと連携した県のデジタル身分証アプリ「ポケットサイン」の中にあるミニアプリです。

災害時、いち早く避難情報を受け取れるほか、避難所の受け付けがQRコードで簡単にできるなど、避難所運営の効率化や円滑化も期待されています。

防災アプリ「みやぎ防災」

県は、登録を促すため、運用が始まった去年11月から抽選で3000円分のポイントが20万人にあたるキャンペーンを始めました。

県富県宮城推進室 齋藤仁室長:
「地域の中で(ポイントを)活用できるので、地域経済の活性化というのが直接的な効果。それを行うにあたって、防災アプリの普及で県の防災力が高まるのであれば一石二鳥」

ポイントは、1ポイント1円として県内のスーパーやコンビニなど1270店舗で利用できます。

しかし、登録者数は23日時点で12万8382人と、キャンペーン最終日の25日までに目標の20万人には届かない見込みで、最終的に登録者全員が当選する形となりそうです。

県富県宮城推進室 齋藤仁室長:
「他の都道府県の防災アプリの普及率なども見ると、(宮城県は)だいぶチャレンジングな目標を掲げているが、普及率が高まることで防災面の効果も高まるし、たくさんの人がアプリを所持していることで、新たに行政の施策としてできる選択肢も増えてくると思う」

抽選はおよそ3人に1人が当たる設定で行われていますが、これまでに外れた人にも1月31日に3000ポイントが与えられる見通しです。

県は5年間で100万人の登録を目指し、引き続きアプリの普及に努めていくということです。

県のアプリ「ポケットサイン」をダウンロードして、その中のミニアプリ「みやぎ防災」に登録すれば抽選に参加できます。抽選期間は25日までで、登録は、マイナンバーカードをスマホで読み取ることでできるため、個人情報を手作業で入力する必要ありません。