宮城県加美町に伝わる小正月の行事「柳沢の焼け八幡」が12日にあり、住民らが家内安全や五穀豊穣を祈願しました。

午前4時、加美町の柳沢地区で氷点下の厳しい冷え込みのなか、さらし姿の男性たちが威勢よく地区を回ります。

「柳沢の焼け八幡」は、600年以上続く伝統の小正月行事で、県の無形民俗文化財に指定されています。

男性たちは、2時間ほどかけて20軒あまりの家を回りながら住民らにお神酒をふるまいました。

住民:
「豊作でいい年になればいい」

集落を回った住民:
「一年のはじめの行事として今後も守っていきたい」

このあと、男性たちが八幡神社に到着すると、わらと竹で作った小屋に火がともさされました。

住民らは持ち寄った正月飾りとともに燃え盛る炎に向かって、家内安全や五穀豊穣を祈っていました。