商店街の魅力を知ってもらおうとキッチンカーが並び、ビアガーデンも開かれています。
仙台市太白区の「長町商店街エリア」で、道路の一部を飲食スペースにすることでにぎわいを生み出す社会実験が29日からはじまりました。

玉置佑規キャスター:
「元々4車線ある旧国道4号ですが、片側1車線ずつを規制し、車道にはテーブルや椅子が並べられています」

社会実験が始まったのは、太白区の旧国道4号のJR長町駅から広瀬橋交差点までのおよそ1キロの区間です。
片側2車線の1車線ずつを規制し、広がった空間にはキッチンカーのほかテーブルやベンチが並び、商店街で購入したものを食べることが可能です。
芝生のスペースではいれたてのコーヒーを提供していて、長町がホームタウンのプロバスケチーム・仙台89ERSの選手も訪れていました。

仙台89ERSキャプテン 青木保憲選手:
「街が活性化していろんな人でにぎわうのは嬉しいことだし楽しいことだと思う」

仙台市は、長町商店街があすと長町や長町南エリアに比べ人通りが少ないという課題を解決するため、今年3月、「長町・歩いて楽しい街並みの将来像」を策定していて、今回の社会実験はその一環です。

訪れた人:
「芝生にテーブルもあったので普段は通り過ぎているお店にも顔を出して買ってそこで食べることができたのでよかった」
「子ども連れとしては来ると何か面白いものがあるのはうれしいが、車を運転する人としては渋滞が出てくるのは困るという気持ちもある」

社会実験では、車道との境界に自転車専用レーンが設けられて、交通量や渋滞の変化なども調査します。

太白区長町地域活性化推進室 横内哲室長:
「今回の社会実験での調査結果や地域の方々の声を聞いた上で、来年度以降も社会実験を何度か重ね、来年度整備方針を含めた基本計画を策定できれば」

長町駅西口広場では、恒例のイルミネーションの点灯を2日早めて夕方以降はビアガーデンも予定されています。この社会実験は、12月1日までです。