大正時代につくられた宮城県角田市の邸宅「齋藤家住宅」が国の有形文化財に登録される見込みとなりました。
登録される見込みとなったのは、角田市にある「齋藤家住宅」の「主屋」「祠」「門及び塀」です。

このうち主屋は、畳敷きの部屋が続き、梁に細かい彫刻が施されるなど趣向をこらしたつくりになっていて、東に広がる庭園を望むことができます。

庭園の一角にある「祠」にも渦巻文の彫刻が施され、小規模ながら精巧なつくりが特徴です。齋藤家住宅は、廻船問屋や呉服屋を営んだマルキ齋福の4代目齋藤富吉が大正時代に建築しました。邸宅全体の景観が歴史を感じさせると評価され、文部科学省の文化審議会は22日、有形文化財として登録するよう文部科学大臣に答申しました。
登録されれば県内での国の有形文化財は218件となります。