再稼働直後に機器トラブルが発生し点検のため原子炉を停止している女川原子力発電所2号機について、東北電力は、トラブルの原因が計測機器をつなぐナットの緩みと説明しました。

東北電力によりますと11月3日、女川原発2号機で原子炉内の中性子の計測が正常か確認する検出器が原子炉から引き抜けなくなるトラブルが発生しました。これを受け東北電力はその翌日、機器の点検のため2号機の原子炉を停止しました。

東北電力は11日会見し、機器トラブルの原因について、検出器につながるケーブルを原子炉内に送り込む配管、「案内管」の接続部のナットに緩みがあり、ケーブルが案内管から外れて、機器が停止したと説明しました。

東北電力原子力本部 遠藤雅彦原子力設備課長:
「移動式炉心内計装系の案内管の締め付け作業後に、締め付け状態の確認がなされていなかった。作業員は締め付けが不十分となる可能性がある構造であるということに対して十分な理解が不足していたであろう」

案内管には今回トラブルがあったナットも含めて227か所のナットがあるということです。今後、締め付け状態を確認し再発防止に努めたいとしています。

東北電力は、今回のトラブルを受けて、原子炉再起動や発電再開の時期は未定としたものの、12月頃としている営業運転再開に影響はないとしています。