コメを出荷する各農協に支払われる前払い金、「概算金」が決定し、今年の「ひとめぼれ」は60キロ1万6500円となりました。コメ不足や生産コストの上昇を背景に去年より4割近く高くなりました。

JA全農みやぎによりますと、今年の県産米の概算金は、主力品種の「ひとめぼれ」が60キロ1万6500円と去年より4500円高くなりました。「ササニシキ」は1万6800円、「だて正夢」は1万7700円でともに去年より4500円高くなっています。金額、上げ幅ともに現行の概算金制度となった2015年以降最高です。

JA全農みやぎの概算金は、コメを出荷する各農協に支払う前払金のことで、今回の金額をもとに今後、各農協が生産者に支払う概算金を決定することになります。農家からは評価する声が聞かれました。

専業農家 齊藤武康さん(73):
「私の予想としては、3000円位上がれば上出来と思っていたが4000円台と聞いてびっくり。コメづくりに意欲がわく農家が多いと思う。この値段では。辞めようと思った農家ももう一回頑張ろうかと思う人も出てくると思う」

大崎市古川の専業農家・齊藤武康さんです。概算金が上がると小売価格も高くなる可能性があり懸念もあると話します。