新型コロナ感染者の急増で、自宅療養者の数も増えています。普段一緒に暮らす家族が感染してしまった場合、どんなことに注意すればいいのか、専門家にそのポイントを聞きました。

■トイレなど家の共用スペースは時間を分けて使用

家族に感染者が出た場合の対応で、東北医科薬科大学の遠藤史郎病院教授がまずあげたのは、共用スペースを使う時間を分けるなど、家庭内感染の拡大を防ぐ工夫が必要だということでした。

東北医科薬科大学 遠藤史郎病院教授


東北医科薬科大学 遠藤史郎病院教授:
「家族内同士での感染というのは▼30%くらいの割合で起きると言われている。接触するときはお互いにマスクをするということが大切になってくる。
洗面所とかトイレとかどうしても分けて使うことができなければ、風呂場や洗面所は、感染している人が一番最後に使うなど、時間的に分ける工夫も必要になってくる」

■同居する大人が感染対策を徹底

そのうえで、遠藤教授は子どもの感染を防ぐためには、同居する大人が対策を徹底することが、最も重要だといいます。

東北医科薬科大学 遠藤史郎病院教授:
「子どもにうつさないためには、親がワクチンを打って自分たちがかからないということが子どもを守る一番の対策。こどもは大人がやっているような感染対策はなかなか理解ができないですし、実践することも難しいので、子どもを守るためには大人が罹患しないということがとても大事になってくる」

■一人暮らしは、事前に準備するのが肝要

また、1人暮らしの場合、感染してしまう前にある程度の準備をしておくことが必要になるといいます。

東北医科薬科大学 遠藤史郎病院教授:
「一人暮らしの方だと、検査をして陽性だとわかった時点から基本的に外出しないで欲しいと指導される。解熱鎮痛剤などを少し常備しておくことであったり、のどが痛くても比較的食べやすいゼリー状のものであったりを準備しておくことが、今できることだと思う。あとは連絡が取れる人と連絡が取れるようにしておくということも必要」