最先端の技術に関心を示していました。仙台市を訪れている台湾の半導体メーカーなどでつくる団体が18日、仙台市にある放射光施設「ナノテラス」を視察しました。

東北大学の青葉山キャンパスにある「ナノテラス」を視察したのは、半導体大手「TSMC」といった台湾の半導体メーカーなどでつくる団体のメンバー19人です。

ナノテラスは太陽光の10億倍明るい光を使い、物質を原子レベルまで観察できる巨大な顕微鏡です。

150を超える企業や団体が施設の利用を希望していることや1口5000万円の加入金を支払うことで10年間利用できる権利を得られることなど、施設について説明を受けると、参加者からは利用料などの質問が出されていました。

台湾の半導体関連団体 リン・スコット理事長:
「交流を通して互いの理解が深まった。東北大学のリソースを台湾企業がどのように使うか、問題意識をはっきりして、さらに交流が進めば必ずマッチングできる」

台湾の半導体関連団体 リン・スコット理事長

また、実験施設では半導体部品の接合面がナノレベルまで見える精度の高さに関心を示していました。

県は今後、半導体関連の人材育成について東北大学と台湾企業の連携強化を支援していくことにしています。