斉藤ノブ子さん(79):
「まだ続けたい気持ちは十分あるんですけど、やめるにも元気なうちにやめないと、私ももう年ですので。脳が動くうちにやめる決意もしなければいけないなという気持ち」

斉藤さんの心をずっと支えてきたのは店に来る子どもたちです。
斉藤ノブ子さん(79):
「私は子どもがいないんですけど、子どものように慕ってくれる人が大勢いるので、その年代年代に子どもたちがいる」

店には、閉店を知った人が次々と訪れます。
斉藤ノブ子さん(79):
「もうおばちゃんが年なもんで。お父さんは子どもの時来ていた?」
客:
「来てましたよ、小学生の時」

訪れた人は口々に閉店を惜しみます。
訪れた人:
「寂しいですね。昔ながらの愛されていたお店がなくなってしまうのは、寂しい気持ちです」
「スーパーとかコンビニは、小さなおかしとか昔のお菓子とかないので。駄菓子屋だったら小さいお菓子とかいろいろあったので、それがいい」

約35年ぶりに訪れた人:
「まず、お疲れ様ありがとうというのと、あとは何らかの形でお店なくても息子や友達と話したときに“ハトヤってあったよね”と話せたらいいなと思います」

斉藤ノブ子さん(79)「寂しい?これからわくんじゃないですか?今はまだお客さんが来てくれているから、あんまり感じていないんですよね。今から、楽しみ半分、不安半分」

いつも笑顔の「ハトヤのおばちゃん」、3日後に、半世紀以上続いた店のシャッターを閉めます。