東日本大震災の発生から11日で13年です。被災地には朝早くから遺族などが訪れて鎮魂の祈りを捧げています。震災の津波で児童ら84人が亡くなった宮城県石巻市の大川小学校から中継です。

村上晴香キャスター:
雪が降り積もるほどの寒さだった13年前とは異なり穏やかに日差しが降り注いでいます。石巻市の震災遺構、大川小学校です。津波の爪痕が至る所に残る校舎には、朝から遺族などが訪れて祈りを捧げています。

この大川小学校では震災による津波で児童74人と教職員10人が犠牲となり、このうち児童4人はいまも行方不明のままです。

被災した石巻市民:
「13年が経ってもきのうのように思い出す。もう少し活気のあるすごく良かった地域。あの大川地区と言われたくない。みなさんが頑張って一生懸命前に進もうとしている」
新潟県から訪れた人:
「何重にも防災の知恵と知識はあると思うが現場で考える力、咄嗟の力それが試される。悲劇を生まないような行動力共助力が必要」

東日本大震災では関連死も含め被災3県を中心に関連死を含め1万9702人が亡くなり、2520人が行方不明となっています。

あの日から13年、大川小学校は犠牲者の追悼はもちろん学校で起きた悲劇が二度と繰り返されないよう、教訓や防災教育の重要性を学ぶ貴重な場所ともなっています。

11日、こちらでは地震が起きた午後2時46分に黙とうが捧げられるほか、午後5時半からは、犠牲者の鎮魂と復興・防災の願いを込めた「竹あかり」が灯されて祈りに包まれます。石巻市の大川小学校からお伝えしました。