遠藤仁志さん:
「道路も狭いので、なかなか逃げると言ってもかえって事故のもとになる」

牡鹿半島で避難道路として想定されるのは、県道41号「女川牡鹿線」と県道2号「石巻鮎川線」、それに県道220号「コバルトライン」の3本だけです。

大槻聡記者:
「この辺りの道路は、急カーブが続いています」

震災後の整備で道幅が広がっているところも少なくありませんが、基本的には片側1車線の1本道が続きます。牡鹿と同じ半島部で起きた能登半島地震で道路の寸断が相次いだことからも、牡鹿半島でも地震による道路の寸断や車の渋滞は予想できます。

大槻聡記者:
「牡鹿半島を走る県道41号線では新しい避難道路の建設工事が進んでいます。この道路が出来れば、一部住民の避難経路は大きく短縮されます」

2027年度の完了を見込む石巻市の大谷川浜と小積浜を結ぶ避難道路の整備事業。寄磯浜などの住民は避難がしやすくなります。今、国や自治体によってほかにも避難道路やトンネルの整備事業が進んでいますが、中には迅速な避難が難しい住民もいます。