ミラーゲームで鍵になるのは…

ーシステムはどちらも4−2−3−1で、ミラーゲームになります。その中で鍵になりそうな選手やポジションを挙げてください。

市川記者(清):トップ下の「乾VS山田」では。どちらが決定的な仕事をするか。

尾崎ディレクター(磐):ジュビロからすれば、エスパルスが後半3バックにしてきた時にかみ合わなくなるので、対応には苦労しそうだなと予想します。

名倉記者(磐):ジュビロはほとんどシステムを変えないですね。左サイドバックに入る可能性が高い小川大貴選手は「エスパルスの右サイドには北爪健吾選手や岸本武流選手らスピードのある選手が多いから気をつけたい」と話していました。

市川記者(清):エスパルスは前半で先制に成功すれば12勝3分けと無敗なんです。エスパルスは早めに得点して勝ちパターンに持っていけるかどうか。先制すれば相手も勝つために前に出てこなければならなくなるので、敵陣にスペースができてエスパルスの得点の確率がより高まる。

逆に先制されたりすると、相手が自陣を固めて戦うことが可能となり、攻めあぐねる展開も想定される。エスパルスはジュビロと順位が入れ替わるために勝利が欲しいところ。焦りも生まれるでしょうし、前半がポイントになるでしょうか。

村田ディレクター(清):エスパルスは個の力で局面を打開できますが、現在確固たる得点パターンがあるわけではない。互いにボールは持つけど…という手堅い感じになる気もします。

ジュビロはイエローカードをもらうと…

名倉記者(磐):ジュビロについては少し別の視点から。リカルドグラッサ、伊藤槙人、松原后の3選手がイエローカード3枚なんです。いつ出場停止になってもおかしくない状況。とくにリカルドグラッサ選手は今後1試合でも欠けると厳しい。

尾崎ディレクター(磐):どんなに押し込まれても、最後の最後はリカルドグラッサ選手が何とかするみたいな感じですもんね。

ーイエローカードをもらわないかにも注目ということですね。

名倉記者(磐):リカルドグラッサ選手は大宮戦で勝ち越しゴールを決めてユニフォームを脱いじゃった。あれでイエローカード3枚目。横内監督は「俺は喜んだけど服は脱がなかった」と言っていましたが、あれは誰にも止められなかった。余計なイエローでしたが、ここまで来られたのは彼のおかげなので。