「相手が藤枝だから、という特別な感情はない」

「僕が藤枝でプレーしているときはJ3。エスパルスはJ1にいた。藤枝からすると1つカテゴリーを上げ、エスパルスは1つ下げての試合になる。注目度は非常に高いと思うが、相手が藤枝だからという特別な感情はなく、僕たちがJ1に昇格するための重要な一戦だと考えている」
古巣との対戦について、感想を聞かれた市川コーチの表情からは、高揚感というよりも、チームの勝利のため、自分たちは何をすべきか、そして、次節戦う相手とどう戦うべきか、を分析する冷静さが感じられました。
市川コーチは現役時代、“高校生Jリーガー”として鮮烈なデビューを果たし、弱冠17歳で日本代表入り。2002年日韓W杯では、切れ味鋭いクロスで、母国を初の決勝トーナメント進出へと導くゴールをアシストした“王国”が誇るサイドバックでした。その市川コーチのサッカー人生の一ページに刻まれているのが、藤枝MYFCです。2013、2014の2シーズンを過ごし、天皇杯では、エスパルスとの対戦も経験しました。