“静岡県民のソウルフード”とも言われる天神屋(静岡県静岡市)の「たぬきむすび」をポテトチップスにした「たぬきむすびチップス」が4月、発売されました。この「たぬきむすび」の歴史って?

天神屋を訪ねると…ありました!店頭の一番目立つ場所に積まれたポテトチップスの山。「名物・たぬきむすびチップス」です。

<天神屋 鈴木実里さん>
「天かすが入っていて、そこにイカの風味が入って、食べた時にこれが”たぬき感”か!と分かるような味付けになっている」

天神屋の従業員の間では、さも当たり前のように使われる“たぬき感”という言葉。年間10万個売れるという「たぬきむすび」は、天神屋の看板メニューです。

たぬきむすびの歴史は、天神屋の歴史そのものでもありました。静岡県内27店舗を展開する天神屋。バリエーション豊富なおにぎりや弁当、総菜などを販売する言わずと知れた「県民の台所」ですが、元々は別の事業から始まっています。

天神屋は静岡市の伝馬町で「人形屋」としてスタートしました。明治時代に天神屋が売っていたひな人形。入れ物の箱に書かれた天神屋の文字が歴史を証明します。その頃、従業員に出していた「まかない飯」が美味しいと評判で、1954年に惣菜店をスタート。そのおよそ20年後、うどんレストランを始めた際に生まれたのが「たぬきむすび」でした。

<天神屋 鈴木実里さん>
「天かすがすごく出たが、ねぎと醤油と合わせたものがまかないとしてすごく人気があった。社内で商品開発というところでたぬきむすびが誕生した」

「まかない飯」から惣菜店が始まり、「まかない飯」から生まれたのが人気メニュー「たぬきむすび」でした。

天ぷらを作る際に出る天かすに、醤油・ねぎを混ぜた「たぬきむすび」。50年間、静岡県民に愛されてきたこの味を
より広く知ってもらおうと生まれたのが、今回のポテトチップスでした。

<天神屋 鈴木実里さん>
「たぬきむすびといったら静岡。静岡といったら天神屋となるように、たぬきむすびを軸にして静岡を盛り上げたい」