印刷会社の担当者:
「ぜひ内容をご覧いただければなと思います」
大西彩桜さん:
「すごくきれい・・・・」

大西さんは絵本を長く使ってもらえるよう紙質や製本についても研究し、技術を持った印刷会社を自分で探し当てました。

メールや電話でやり取りをした担当者は、本当に高校生なのかと半信半疑だったといいます。

松澤印刷 唐木田直樹さん:
「見積の取り方も、仕様が明確になっていて希望がはっきりしていて、非常にコミュニケーションが取りやすいので正直驚きました」

大西彩桜さん:
「この絵本がなければ私のプロジェクトは始まらないので、それを根幹から支えていただいて、感謝でいっぱいです」

絵本のタイトルは「悪いばい菌やっつけろ!」。

みんなと遊ぶのが大好きな小学生のリック・サーくんは、ある日、熱を出してしまいます。

原因は、汚れたままの手から体に入ったばい菌。

そこで登場するのが「手をピカピカ大作戦」です。

後半では、手洗いの仕方を丁寧に説明しています。

大西さんはボランティアツアーの一員として、2月5日からカンボジアにおよそ1か月滞在。

農村部の10校ほどの小学校に絵本を届け、楽しみながら手洗いができるイベントも行う予定です。

新年度には大学に進学することが決まり、途上国の支援活動を続けるつもりです。

大西彩桜さん:
「この絵本は自分たちが日本で作って、日本からカンボジアに贈るイメージが強いんですけど、これを例えばカンボジアの方と一緒につくるなど、自分とそこに住んでいる方々が密着しながら活動できるようになればと思い描いています」