自らも被災した職員も多い中で、長野県内の自治体からも連日応援が入り、建物の応急危険度の判定や、り災証明書の発行などの業務を手伝っていました。
飯田市危機管理課・後藤武志(ごとう・たけし)課長:
「今回の地震で孤立の問題や断水が長期化している点で、不自由な暮らしをしている人が多いが、毎回被災地に来るたびに思うんですけども、ご自宅の耐震化は本当にぜひやっていただきたいと思う」
長野県と同様に中山間地も多い能登半島。

「孤立集落」はいまも4か所残っているものの、二次避難が進み、物資の搬入も可能になったことから、石川県は19日、孤立集落は「『実質的に』解消された」と発表しました。
湯本記者:(20日午後)
「土砂崩れが起きて車が通れなくなっています。この先の集落に住民が避難せず残っているということで、これから向かってみたいと思います」
取材班は車が入れない4か所の「孤立集落」のうちの1か所、三井町細屋(みいまち・ほそや)地区を実際に訪ねてみました。

ここでは土砂崩落が3か所以上で発生し、田んぼのあぜ道や農道を1キロほど歩くのが、唯一の交通手段となっています。
地区には、もともと10世帯の15人ほどが住んでいました。
集落にとどまっているのは60代の男性3人。
本谷章(もとたに・あきら)さん(62):
「建物自体雨漏りもないし…」
自宅の裏側では土砂崩れも起きていますが、湧き水やプロパンガスなど生活に必要な物資もあることから、住める間は住みたいと話します。
住民の連絡係として、地区と行き来している区長は…。

垣地太良三郎(かきち・たろさぶろう)区長(75):
「なんとか道を確保して欲しいという話はしているんですけど、なかなか難しいと思う。物資も当初、自衛隊とか消防とか運んでいただいたんですけど、もうしないと」