こうした「備え」のうえで、いざ避難生活となった場合に注意すべきことも。

その1つが、「一酸化炭素中毒」です。


北海道看護大学 根本昌宏教授:
「停電していると、発電機を回すことがあります。音がうるさいので、家の中に入れてしまうということが起こりえます。それを行うと、(排気ガスで)家の中に一酸化炭素が充満して、命を失います。必ず屋外で回してください」
「さらに暖を取るために、七輪のようなものを家の中で使おうとすることも、東日本大震災のときには報告がありました」

車の中で過ごす“車中泊”も、場合によっては危険が伴います。

北海道看護大学 根本昌宏教授:
「これからの季節は暴風雪が来るということも想定されます。暖を取ろうとしてエンジンをかけていると、マフラーが(雪で)埋まると、あっという間に車内に致死量の一酸化炭素が充満します」

ただ、エンジンを切った場合には車内は屋外とほぼ変わらない寒さに…


北海道看護大学 根本昌宏教授:
「どれぐらい寒いのかなっていうのは、例えば朝一番の10分間だけでも、(エンジンをかけず)座ってみてほしいんですね。これはちょっと難しいなっていうことを、ご確認いただけるのではないかなと。冷気をどうするかきちんと対処しておかないと、真冬の車中泊は私は不可能だと思っています」

真冬にやってくるかもしれない災害の時、自分や家族の命を守るために。

備えや知識は十分か、改めて見直す必要があります。