長野県の仕事も9日から本格的にスタートしました。
人口減少や物価高など当面の課題が続く中、長野県はどう前に進んでいくのか。
阿部知事に今年の方針を聞きました。
阿部知事:
「『人口減少への対応』、『教育改革』、そして『長期的視点への対応』」
4日に行われた年頭の知事会見で、今年取り組む主な課題として3つを掲げた阿部知事。
さらに…。

阿部知事:
「キーワードということでWYCと。ウーマン、ユース、チャイルド」
3つの横文字、その心は…。知事に聞きました。
阿部知事:
「いま人口減少局面ですので、まさに人口減少に伴っての人材不足であったり、あるいは子どもの数がどんどん減っていく背景には、女性であったり若者たちがなかなか未来に希望を持ちづらい、そうした様々な背景があると思っています」
「私たちがこの少子化人口減少をなんとか食い止めていかなければいけないということで、女性や若者から選ばれる県づくりを進めていきたいと思っています」
1月中にも200万人を割り込むと見込まれる長野県の人口。
これまでの推移を見てみると、戦後、首都圏へ流出する「社会減」の影響が大きく、1968年まで減り続けました。
その後は増加に転じましたが、オリンピック後の2001年の222万人をピークに、出生数の減少による「自然減」の影響が強まります。

1月1日か2月1日の時点で、およそ半世紀ぶりに200万人を割り込む見通しで、2050年の推計では、さらに2割減って158万人ほどになると予想されています。
阿部知事:
「来たるべき新年度予算の中では、子育ての経済的負担の軽減にまずは重点的に取り組んでいきたいと思っています」
「それからもう1つ言えば『働き方の改革』も重要だと思っています」
「長時間労働は昔は当たり前でありましたけれども、やはり仕事と家庭を両立していただけるような働き方をもっと広めていくことが必要だと思っています」