11月29日は「いいにく」の日。
人口に占める焼肉店の数が日本一という飯田市では、この日を「飯田焼肉の日」として街おこしを進めています。
「飯田焼肉」の特徴と歴史を取材しました。
飯田市の中心部に店を構える「旨肉酒場(うまにくさかば)やきまる」。
週末のこの日も開店と同時に満席状態です。

客:
「今、東京に住んでいるが、帰ってきたら必ずここには来ます。小さい頃から焼肉が当たり前だった」
客:
「ごく身近な、何か集まれば焼肉」
客:
「私の自宅の周りにも焼肉店が3軒くらいあって、けっこう親父に連れて行かれたりして」
多くの客で焼き肉店がにぎわう飯田市。

市によりますと市内の焼き肉店の数は人口1万人当たり5.26軒と全国1位。
コンビニよりも多い、実に50軒以上が自慢の味を競う、まさに「焼き肉の街」です。
焼き肉店オーナー 近藤サトルさん:
「焼けば食べられるものだから、すごくライトにできるというのと、みんな集まる感じだと思う。一人焼肉というよりは何人かというコミュニケーションツールかなと思っている」
「飯田焼肉」の文化は焼き肉店だけに留まりません。
市内の「丸三(まるさん)精肉店」は1948年創業の老舗。
週末になると、家やバーベキューで焼き肉を楽しむ人たちがこぞって、質のいい肉を買い求めに来ます。
どんな時に焼き肉をするのでしょうか?
買い物客:
「きょうは孫の誕生日会です焼肉で」

買い物客:
「子どもの高校の保護者で集まって、焼き肉でもやりながら懇親会みたいな」
買い物客:
「娘夫婦が好きなので一緒に食べます」
(鍋よりも焼き肉?)
「集まると焼き肉が主です」
集まりがある時には、とにかく焼き肉!
そんな「飯田焼肉」には、カルビや牛タンといった定番に加え、「あるもの」が欠かせないといいます。
丸三精肉店 原大介(はら・だいすけ)社長:
「シマチョウ、黒モツあたりがよく出ますね。夏なんかは、ここらへん(陳列した商品が)すっからかんの状態になる。常に冷凍庫にストックしているが冷凍庫もすっからかんになる」
この店では10種類以上のホルモンを用意。
中でも牛の胃「黒モツ」や、大腸「シマチョウ」が人気です。
買い物客:
「自分の場合は炭火おこして油を落としてカリカリにして食べるのが好き」