「こども未来プロジェクト」。
砲丸投げで男女ともに県大会優勝を果たした、来年春に閉校する中学校の選手を紹介します。
砲丸投げに打ち込む中学3年生の小柳勇斗(こやなぎ・ゆうと)さんと、同じく3年生の青木優依(あおき・ゆい)さん。
2人は、来年春閉校する長野市立七二会(なにあい)中学校の最後の陸上部員です。
全校生徒は3年生6人。
その代表として出場した今年の県中学総体で、小柳さんは全国大会参加の標準記録を上回る13メートル19をマークして優勝。
青木さんも11メートル85の記録で優勝し、男女そろって県の頂点に立ちました。
(小柳勇斗さん)「自分が最後の代なので、『決めてやる』という気持ちで臨んだので、決まった時はとてもうれしかった」
(青木優依さん)「途中まで負けていたので、最後に逆転ができてうれしかった」
地道な練習を重ね、県大会の頂点に立った2人は、8月に北信越大会に出場します。
(青木優依さん)「北信越で自己ベストを出して、北信越で1位になりたい。北信越の大会でも七二会中という名を残したい」
標準記録を突破した小柳さんは、さらに、愛媛県で開かれる全国大会に臨みます。
(小柳勇斗さん)「いろいろなところに強い人がいるが、全員を超すくらいの勢いで飛ばしていきたいと思う。七二会中学校を背負っているという気持ちで挑んでいきたい」
70年余りの歴史を閉じる母校への思いを胸に。
七二会中学校の最後の陸上部員の夏は続きます。