日本人の死亡原因の上位を占める、いわゆる「3大疾病」のがん、心臓病、脳卒中。
心臓病と脳卒中を合わせて「循環器病」と言われていますが、「循環器病」の患者に対する包括的な支援体制を構築しようと、信大病院に総合的な支援センターが開設されることになりました。


■小岩井順子さん
「安心だねって家族が自分のためにって贈ってくれたのかもしれません。アップルウォッチです。心電図がとれたりとか、あと血圧が測れたりとか脈が測れたりあとSOSができたり」

安曇野市の小岩井順子(こいわいじゅんこ)さん。

先天性心疾患で、生まれたときから心臓に穴が開くなどしていました。

■小岩井順子さん
「本当に一人で歩くことも何もできなくて息切れもすごくて、親がその病名(先天性心疾患)を言われたときにこの子はもう手術をしなければ助からない20歳までは生きないだろうって」                                      「信州大学の先生がいろいろ探してくださって千葉県だったら、そこだったら手術できますよっていうことで」                                          「(手術後は)自分の足で歩けるってことがなにより私にとってはうれしくて。外の世界が広がった」

小岩井さんは6歳で手術した後も2度の手術を経験。

23歳で結婚し、26歳のときには出産もしました。

■小岩井順子さん
「うれしかったんですけど不安もたくさんありました。(人生の)どのステージでも悩みはあります」

小岩井さんは今も、松本市にある信州大学医学部附属病院の循環器内科に通います。

■小岩井順子さん
「成人先天性外来ができて10年で、それからずっと先生に診ていただいてます。先生にはわりと相談をしてしまうんですけど」

患者が抱える治療以外のさまざまな悩み。

しかし、生活や就労支援などの相談を医師にすることをためらう人は少なくないと小岩井さんは話します。