「山開き」の神事が行われたのは4年ぶり。
この山深い郷(さと)にも、コロナ禍は影を落としていました。
■栄村秋山郷観光協会 石沢一男(いしざわ・かずお)会長 「とにかく観光客が激減してしまって、このままでは秋山郷どうしたらいいんだろうと心配で困っておりました」
苗場山で山小屋などを経営する「苗場山観光」の福原和人(ふくはら・かずひと)社長。
山小屋の宿泊客は、コロナ禍でピーク時の5分の1まで減ってしまったと言います。
■福原和人社長
「本当に苦しい思いをしてきた。皆さんが大勢楽しんでこの地に足を運んでいただき、ほかにあまり例のない苗場山の魅力を登って感じてもらえれば」
苗場神社の近くにある民宿「苗場荘(なえばそう)」。
新型コロナの影響などで、民宿は2021年から2年間、営業を自粛してきました。
■苗場荘 島田とも子さん
「やっぱりコロナとかが結構ね、最初はどういう病気かわからなくて、結構周りも年配の方も多いし」
5月、3年ぶりに営業を再開すると、自慢の山菜料理を求め、さっそく県の内外から宿泊客が戻ってきました。
■苗場荘 島田とも子さん
「登山客さんが結構大人数で予約があるので、すごいなと思いながら、やっぱり違うんだなと思いながら、感激してます」
冬は深い雪に閉ざされる秋山郷。
コロナ禍という長い冬をようやく越し、郷(さと)に活気が戻りつつあります。