北信濃の秘境・栄村の秋山郷(あきやまごう)で、苗場山(なえばさん)などの山開きの神事が4年ぶりに開かれました。

この地にも影を落としたコロナ禍からの復興を願い、郷(さと)の人々が祈りを捧げました。

苗場山のふもとの峡谷沿いに集落が点在する、秋山郷。

栄村と新潟県津南町(つなんまち)にまたがり、栄村側にはおよそ180人が暮らしています。

川の中に湧く「切明(きりあけ)温泉」。

豊かな自然とその恵みが、人々をひきつけてきました。

最大の集落、小赤沢(こあかざわ)にある「苗場神社」。

6月1日、苗場山などへの登山客の安全を祈る「山開き」の神事が行われました。

標高2145メートルの苗場山は、山頂付近に広大な湿原が広がり、高山植物の宝庫としても知られます。

村の関係者などおよそ70人が参加した神事の最後。

住職が束ねたササを、煮えたぎるお湯につけて…。

熱湯を参拝者にふりかけます。

独特の神事「湯払い」で、厄や病を払いました。

ネマガリタケが入った「たけのこ汁」の振舞いも。

■群馬から来た人
「おいしい、おいしいですよ」                            「(食べるのは)初めてです」