行政サービスの電子化が進んでいます。長野県飯綱町でも、窓口の手続きが簡素化されました。

(レポート)「飯綱町役場の窓口にはきょうからこのような大型のタブレットが設置されました、いままでのように申請書に記載することなく、職員とのやりとりで証明書が発行できるということです」
飯綱町役場で導入されたのは、その名も「書かない窓口」。
銀行にあるような発券機で目的に応じて窓口が振り分けられ、番号順に呼び出されます。
住民票や印鑑証明などの発行で、事前に書類を書く必要がなくなり、確認の署名だけで済むようになりました。
実際の手順はというと?
「本人確認できるものを」「あ、本人確認ね」
「住民票でよろしかったですか?」「住民票ね、1通お願いします」
「すいませんお待たせしました。こちらで情報間違いないでしょうか」「はい、いいです」「署名、お願いしたいんですが」「署名?はい」
(そして…)
「お客様お待たせいたしました」
最後にあらためて内容を確認すれば終了です。

「この方がありがたいね、失敗したら取り消して、用紙必要なくてできる、クリアしてもう1回やり直せばいわけですから」
「結局、本人確認だけですね、やりとりも簡単でしたし、そんなに抵抗もなく終わりました」

(飯綱町DX推進室・笠井竜介室長)「(紙の)申請書をまず探すところから住民の方が手間取っているというところと、その申請書もどこにどう書いたらいいか分からないというところがありましたので、あとまあ新型コロナウイルスの影響もありまして、滞在する時間をより減らすことで、感染の蔓延というも防げるかなというところで考えさせていただいた形です」
さらに導入されたサービスがもう一つ。
(笠井室長)「これは住民が知りたいことをチャットで聞くことができるものになってまして」

「i(あい)なびいいづな」と名づけられたスマートフォン用のアプリで、証明書をオンラインで請求して郵送で受け取ったり、事前に登録した分野の情報を受信したりできます。
またゴミの出し方についてチャットでAIに尋ねることができ、3月中には内容を、町の生活情報全般に広げる計画です。
「書かない窓口」のサービスは飯田市でも10日から始まっていて、電子化の波は、今後県内でも広がりそうです。












