年末年始の餅つきに使う臼作りが安曇野市で進んでいます。

安曇野市堀金の小林健男さんの木工所では、10月下旬から始めた臼作りが最盛期を迎えています。


使うのは、樹齢100年から150年ほどの長野県産のケヤキ。

直径50センチ前後の丸太をチェーンソーで粗削りしたあと、「ちょうな」や「かんな」などの道具を使って彫り進め、ていねいに仕上げていきます。


小林木工所 小林健男さん「(口より)中を広くしてある。『返し彫り』っていう技法なんですけど、広くしないとおもちが飛び出ちゃうじゃないですか。(そうするとおもちがつきやすい?)そう、いいおもちがつけますよね。おもちが中で回るから」


全て手作業で作られる臼は全国的にも珍しく、手入れをしっかりすれば、100年は使えるという自慢の品です。

小林木工所 小林健男さん:「いつまでも大事に使ってもらえればいいなと思って、魂を入れています」


今年も全国各地から注文が入っているということで、作業は1月末にかけて続きます。