長野県内では週末からきょう(10日)にかけて、クマの出没が相次ぎました。塩尻市の学校では校舎の窓枠が壊されるなどの被害がありました。

窓の網戸が外され、大きくゆがんだサッシ。

網戸には爪の痕がくっきりと残っています。

警察や塩尻市などによりますと、木曽平沢にある楢川(ならかわ)小中学校で、10日8時ごろ、校舎と食堂をつなぐ渡り廊下の窓枠などが壊されているのを職員が発見しました。

近くには足跡もあり、クマによる被害とみられますが、けが人はいないということです。

竹下俊明校長:「人への被害がなくてよかった。今後もしかしたら、人にも被害があるかもしれないので、非常に安全には注意して学校運営していきたい」

学校では今週いっぱい、登下校の送迎を保護者に依頼し、中学の部活動を休みにするなどの対応をとっています。

保護者:「なるべく外で遊ばないようにとか、鈴など今も着けてはいますけど、注意をするように話したいと思います」

このほかにもクマの目撃情報が相次ぎました。

飯田市南信濃ではきのう、わなにかかっていた成獣1頭を猟友会が駆除しました。

9日午前には長野市若穂保科(わかほほしな)、10日は午前6時半ごろに中野市七瀬、午前11時前に中央道下り線岡谷インター付近ののり面でそれぞれ1頭が目撃されました。

いずれも人への被害は確認されていませんが、警察などが注意を呼びかけています。