任期満了に伴う長野市長選挙が19日告示され、各候補が第一声をあげました。


立候補したのは届け出順に、新人の小泉一真さん、新人の平本浩一さん、
現職の荻原健司さん、新人の草間重男さん、新人の野々村博美さん、のいずれも無所属の5人です。

新人で前の市議会議員の小泉一真さんは、青木島遊園地の廃止を巡り現市政を批判しました。

「合理的な説明がつかずに一番弱い人にしわ寄せしていく、そんな政治がまかり通る長野市、続けていっていいわけがないじゃないですか」

長野駅前の再開発については建設費などの高騰を受け、計画の見直しが必要とします。

「ソフトランディングする事業の見直し、B1地区については、市民とともに市民のビルにしていく取り組み」


新人で経営コンサルタントの平本浩一さんは、物価高対策に優先して取り組むと訴えました。

「大企業、データセンターのような高い賃金を出せる企業を、長野に誘致して若者に地元で活躍の機会を与える」

公費を投じる長野駅前の再開発計画については白紙撤回を求めます。

「タワーマンションを買えるような富裕層にだけ得があるような事業に投資されようとしています。予算の使い方とすればまず物価高対策に税金を使うべきだ」


現職で2期目を目指す荻原健司さんは、産業や観光の振興に力を入れると訴えました。

「市内外の投資意欲のある企業をどんどん長野市に誘致をして、長野市の経済を強くして参ります。長野市には多くの観光資源が眠っています。この観光資源をもっともっとブラッシュアップさせていき、多くの皆さまに愛される世界を代表する観光都市に生まれ変わらせます」

まちづくりに関してはイオンモール須坂の集客力を生かす考えです。

「これをチャンスとして多くのお客様を長野市に呼び込んでまいります。長野市の個店にお客様が寄っていただくようなそういったまちづくりを進めてまいります」


新人で元福祉施設職員の草間重男さんは、学校での国際交流事業の実施を掲げました。

「長野五輪で行われた一校一国運動を復活させたいと思っております。平和つくっていく、具体的平和をつくっていく。長野から発信したいんです」

このほか、ミニ規格新幹線の誘致を訴えました。

「在来線を生かした新幹線を誘致します。軽井沢でしなの鉄道に乗り入れ篠ノ井線でもって明科、松本に行くという」


新人で前の市議会議員の野々村博美さんは、市政の根本的な転換を訴えます。

「スポーツを軸としたまちづくりといって、再び大型のスポーツ施設にお金を投入しようとしている。私は税金は市民のために使うそういう市政に変えてまいります」

高層マンションを中心とする駅前再開発計画については白紙撤回を求めています。

「都会のお金持ちや投資家の皆さんがこのマンションを使う。なぜそこに貴重な税金を投入しなければならないのか。商店街の皆さんや地権者市民行政が一緒になって最初から議論し直す」

現職に新人4人が挑む構図の長野市長選挙は、26日に投票が行われ即日開票されます。