落雷などが原因で9月に木が倒れ、参拝客1人がけがをした長野市の戸隠神社で事故の再発を防ごうと樹木の診断が行われました。
多くの木々に囲まれた戸隠神社宝光社の参道。木を叩いて状態を確認するのは樹木医です。

「うん、枯れてますね」
戸隠神社中社では9月18日、参道近くにあった高さ10メートル以上の木が倒れ、参拝客の女性1人が腕の骨を折りました。

木が弱っていたことに加え、雨や落雷が影響したと見られています。神社では他にも倒木のおそれがないかどうか市内の樹木医に依頼し、5日から調査してきました。
木の生育状態を幹や葉の状態などから診断し、伐採などの対応が必要な木には赤いテープで印をつけます。

樹木医 篠原光義さん:「傾斜が参道側に向いていること葉っぱはついているが背中側から見てもらうと幹の三分の一ぐらい枯れている」
樹木医 篠原光義さん:「これは変な曲がり方している。雪を背負っちゃったりすると曲がっているところでパンと割れて落ちてくることもなくはない」
戸隠神社周辺には人の手で植えられた木も多く過密で日当たりが悪いことも木が枯れる要因だといいます。

樹木医 篠原光義さん:「積極的に手を入れないと過密な植栽だったりその土地に適していない植栽もあったりするので。経過観察して人に害が及ばないようにするのがいいかと思います」

今回の診断は定期的に管理を行っている奥社以外が対象で神社では必要な手続きを取ったうえで緊急性の高いところから対応するとしています。