ガソリン価格の事前調整=カルテルの疑惑を巡り県が石油商業組合に求めていた再報告で、組合は改めて「違法性を認識していなかった」と説明しました。
この問題を巡って組合は県に対し、7月に「支部の価格調整は把握していたが違法性は認識していなかった」などと報告。
県は内容が十分ではないとして再度、報告を求めていました。

県に2日に郵送で届いた報告書で組合は、違法性の認識を改めて否定し、第三者委員会が「価格表示の事前調整を組合本部が黙認していた」と指摘した部分については、「違法行為を放置するという意味での黙認はしていない」と説明しました。

また、「本部は価格調整に応じない組合員に対し、直接訪問して働きかけたことがあった」との第三者委員会の指摘も否定しました。
このほか、組合は法令順守に向け11月末をめどに組合員への講習会を実施するなどとしています。

報告を受けた県は、「内容を確認し組合が県民の信頼を得られる団体となるよう対処したい」とコメントしました。