夏野菜の「プチピー」をご存じですか?小さなカラーピーマンのことです。長野県飯山市では、プチピーなどちょっぴり珍しい野菜の収穫がピークを迎えています。

飯山市の岡忠農園。広大な畑で栽培されるこちらの野菜は、ケールです。

ケールときくと青汁を思い浮かべる方が多いかもしれませんが…、「シャクシャク」とした食感で、苦みはほとんどありません。

サラダにして食べると、食感のアクセントにもなるケール。岡忠農園の岡田さんがケールの栽培を始めた理由は?

岡田忠治さん:「(約10年前)ケールというものが、アメリカの東海岸で随分と話題になっていたんですよ。これは必ず日本に来るなと」

現在、岡田さんは、首都圏を中心に年間30トンのケールを出荷しています。


岡田忠治さん:「始めた時と比べたら(出荷量は)10倍くらいになっているんじゃないですかね」

そんな岡田さんの願いは?

岡田忠治さん:「若い世代の人たちが担い手として、次の農業をやってもらえればいいな」


飯山市には、岡田さんの勧めで「珍しい野菜」を作り始めた人もいます。

3年前に農業を始めた飯田さん夫婦。育てているのは、白ナス!


飯田利恵子さん:「ナスを10数種類、試験栽培した時、このナスが抜群においしくて、主人は元々ナスをそんなに好きじゃなかったんですけど、主人のナス嫌いを直したナスでもあります」

飯田尊之さん:「中がとろとろのふわふわで年配の方からお子さんまですごく食べやすいナスでそれに衝撃を受けましたね。」


今は、およそ7000株ある白ナスの収穫作業で大忙し!毎朝5時から収穫し、東京や県内の宿泊施設などに出荷しています。

飯田尊之さん:「日本で一番生産量の多い、白ナス農家を目指していきたいと思います」


こちらは、同じく飯山市にある、あいこう農園。

ケール農家・岡田さんに紹介され霜田さんが栽培しているのが、小さなカラーピーマン。その名も「プチピー」。


その味は、甘くフルーツ食べているようです。

種が少ないので、冷やしてそのままデザート感覚で食べることもできます。


霜田宏太郎さん:「岡田さんが(プチピーも)作っていて、初めて見たときに驚いて、作ってみたいなと思って」

人気も上昇中で、現在はレストランなどに出荷しているといいます。

霜田宏太郎さん:「需要は増えていっていますね。またこの先も(栽培する量を)増やしていかないといけない感じ」


飯山市で栽培が広がる、ちょっぴり珍しい野菜。注目です。