大切なのが水分・カロリー補給となりますが、十分な量を持たない人が多いようです。

県警山岳遭難救助隊 河西斎哲副隊長:「本当に水が足りなくて、水分足りなくてバテてしまっている登山者の方が結構いました。スポーツドリンクとか経口補水液、塩分の入ったような飲み物を飲んでいただくと、バテや足をつらなくなる」

必要な水分量の目安があります。

こちらは今年6月に県山岳総合センターと県警が、YouTubeで配信した講習会の様子。県警では遭難を1件でも減らそうと、夏山シーズンを前に首都圏などでも講習会を開いて啓発を行ってきました。


県警山岳遭難救助隊 出澤俊樹さん:「どのぐらい持っていけばいいのか。水分とカロリー両方に言えますが、ご自身の体重キログラム×行動時間×5をすると登山の行程に必要な水分やキロカロリーがわかります。70×5で1時間に350ミリリットル水やカロリーが必要になる。6時間行動すると、やはり2100ということで、水でいうと2リットル以上、カロリーも2000キロカロリーと結構多い。意識して飲む、食べる事が必要」


講習ではこのほか、日ごろから行えるトレーニング方法や、遭難しないためのセルフチェック方法なども紹介。


現在も山では常駐隊が、パトロールをして登山者への声掛けを行っているほか、Xの専用アカウント(「長野県警察山岳遭難救助隊」)でも、夏山登山での注意点を積極的に呼びかけています。


県警山岳遭難救助隊 河西斎哲副隊長:「登山はマラソンに匹敵するぐらいのカロリーを消費しますので、しっかり食べて飲んでもらう。適宜休憩してもらうことが重要」

暑さや疲労が原因の遭難は対策をしていれば防げる可能性もあります。山に入る前に十分な準備が求められます。