この夏の高温と少雨で北信地方を中心にリンゴなどの生育に影響が出ていることがわかりました。


上水内郡飯綱町の標高640メートルほどの場所にある、リンゴ畑では、収穫間近の早生品種・シナノリップが赤く色づいています。

しかし、よく見ると、茶色く日焼けした実が見られます。


栽培者の上野豊さんです。

上野豊さん:「初期ですね、これ。白くなってから、茶色になって、ぶよぶよしてきて、腐ってきます。やはりリンゴの木自体に水分がなくなると日焼けしやすいんです」

日焼けは、雨不足も一因と話す上野さんも、これほどの雨の少なさは経験がないといいます。


今年は用水路の水も少なめで遠くの川から水を運んで畑を潤したり、乾燥を防ごうと下草を刈らずに残してきました。

20種類のリンゴを栽培する上野さんは、早生種以外にも水不足の影響が出る可能性があると考えています。

上野豊さん:「このあとのシナノスイートから秋映とかいろいろ出てきますが、その辺のリンゴの大きさがこれから心配になるかと思います。周期的に雨が降って、シトシトの優しい雨が降ってもらって、台風や集中豪雨が来ないよう願っています」


長野県によりますと、長野地域の一部では水不足の影響でリンゴのほかモモやナシも例年より小さめだということです。