長野県大町市は、今月22日に発令した「クマ出没警戒警報」を、28日で解除しました。市内ではその後もクマの目撃が相次いでいて、市は引き続き注意するよう呼びかけています。
大町市八坂の野平地区では6月22日、山林でタケノコ採りをしていた地元の男性2人がクマに襲われ、46歳の男性が死亡し、70歳の男性が軽いけがをしました。

人への被害をうけて、市はこの日「クマ出没警戒警報」を出しましたが、期間の1週間となったため、28日で解除しました。
ただ、市内では市街地北西側の山に近い地域を中心にクマの目撃が相次いでいて、市は引き続き注意するよう呼びかけています。
長野県内では4月に飯山市と木島平村で4人がクマに襲われたほか、6月26日には、上松町の山林内で作業をしていた男性2人がクマに襲われ、軽いけがをしています。
県は「ツキノワグマ出没注意報」を木曽、長野、北信地域では6月30日まで、大町市を含む北アルプス地域では7月31日までの予定で出していて、登山やキャンプ、山菜採りなど山林に近づく際には十分注意するよう呼びかけています。