価格が高騰しているコメの問題や、松本市の食肉処理施設の移転をめぐって、JA長野県グループが県に支援を県に要請しました。

JA長野中央会の神農佳人会長などは県庁で、来年度の予算や農業施策に関する要請書を阿部知事に手渡しました。


冒頭のあいさつで神農会長は、コメ問題について触れました。

神農会長:「生産者の立場になれば、再生産価格を超える販売単価が欲しいが、高値では消費者にご苦労かける適正価格をどう設定していくか目指していくかはJAの責務」


きょう(9日)の要請では、新たな食肉流通体制の構築を求めました。

松本市の食肉処理施設をめぐっては、市が県食肉公社に来年度末までに返還するよう求めていましたが、建設を計画しているごみ処理施設の稼働開始に影響が出ない時期を検討し、2年延長に合意しています。

一方で、松本市の施設が閉鎖した後は、県内では食肉処理施設が1か所のみになることから、輸送コストが増えるなどの懸念があります。


要請に阿部知事は、「長野県の畜産が衰退していくことがないよう責任を持って支援策を講じていきたい」と述べました。