長野県原村の八ヶ岳山麓に10ヘクタール、本州最大級という「お花畑」がオープンしました。お花畑を作るプロジェクトは破綻寸前だった学校の再生のシンポルとしてスタートしました。手探りの挑戦を取材しました。

ウッドチップの入口を抜けると向こうの林まで続く花の列。
標高1300メートルの八ヶ岳山麓に広大な花畑が広がります。

原村にある八ヶ岳農業大学校。
補助金が大幅にカットされ2023年度には、経営破綻寸前にまで追い込まれました。
今月、再生のキーワードとして農業に観光を組み合わせた「アグリツーリズム」が発表されました。

八ヶ岳農業大学校 南壮一郎理事長:「この地でこの新しい産業作りを実行し何らかの成果を上げられたならば、我々がモデルケースになって日本全国に地方×ビジネス、地方の新しい産業作りをお届けできる。この地域は今後日本の宝になる」
南理事長が感じた魅力は、八ヶ岳の自然と涼しさ、そして、所有する広大な休耕地の可能性でした。
4月末、原村に遅い春が訪れる頃、丸山侑佑校長は、休耕地での新たなプロジェクトに取り組み始めていました。

塚本こなみさん:「壮大な挑戦です。八ヶ岳の山々の借景として森で囲まれた中が花畑という想定ですね。周りの樹木がフレームになった大きな自然の額縁。その中にこれだけの面積の花畑にする壮大な計画ですね」

塚本こなみさんは、この標高1300メートルの休耕地に、10ヘクタール100万株の花畑を作るためにプロジェクトに加わりました。
丸山侑佑校長:「人に来てもらわないと勝負として始まらない。農業の技法をうまく使ったうえで、花畑を成功させて。こんなスケールで花を見ることはない。もしかしたら花で一番有名な学校になるかもしれないです」