学校近くの桜の開花時期を毎日記録してきた丸山さん。明確な目的がありました。
『観光客が来られる時期でなければ意味がない』

全国のフラワーパークを研究し、1年目のトライアルとして「ネモフィラ」にターゲットを定めました。
茨城県の国営ひたち海浜公園は、およそ530万本が見渡せるネモフィラの名所として知られ、ゴールデンウイークだけで40万人、年間ではおよそ200万人が訪れます。

すでにネモフィラの名所が全国各地にある中で、どう差別化を図るのか考え続けてきました。
丸山侑佑校長:「全国のネモフィラ畑をみると、徐々に気候変動の問題で数日、数週間、開花時期が早くなっています。一方、八ヶ岳は冷涼な気候がありますから、何とか7月~8月に咲かせるチャレンジができるんじゃないかと専門家とトライしている最中です」

5月に種を蒔いた2.2ヘクタールのネモフィラ畑では葉が伸びてきていました。
丸山侑佑校長:「ネモフィラ、自分でまいたんです。1時間半くらいやらせてもらったんです。初めて農業に関わって大変さと、咲いたり、ものができたりするときをワクワクして待つ、この感じを初めて味わっています」
全体をプロデュースする塚本さんは1月(ひとつき)に1度以上は進捗を確認するため花畑にやってきます。
八ヶ岳ガーデンプロジェクト 塚本こなみプロデューサー:「私自身も初のトライですので楽しみにしています」