美しいブルーが印象的なトレーに…木のぬくもりを感じる、ワインタンブラー。

小椋さんは今、木とは異なる素材=ガラスとのコラボレーションに挑戦しています。

小椋一男さん:
「正直な話ね、無機質なガラスとこの生きてる木がコラボしてうまくいくのかなっていう不安がありました。でも、もう何でもチャレンジしてみようかっていうそういう気持ちも強かったので」


今回、小椋さんに声をかけたのが、同じ木曽郡の大桑村にある阿寺渓でキャンプ場の運営などを行う河合毅さんです。

阿寺ブルー 河合毅さん:
「この色は、阿寺渓谷の『阿寺ブルー』と言われてるものでこの『阿寺ブルー』を、何とか持ち帰っていただくようなものを作りたいと思った」

美しい清流が作る、秘境・阿寺渓谷。エメラルドグリーンに輝く水は「阿寺ブルー」と称され、多くの人が足を運びます。
その「阿寺ブルー」を帰ったあとにも思い出し、楽しめるように…。


「阿寺ブルー」の青を表現するガラスの加工は、電子部品の製造などを行う木曽町の「木曽駒ミクロ」が担当。

そこに、木の温もりを感じられる南木曽ろくろ細工を組み合わせることで、渓谷の豊かな自然が表現されました。

阿寺ブルー 河合毅さん:
「触感、もちろん香りもそうなんですけど全て違う。ハンドメイドなので1人ひとりのものになっていくっていう良さがありますよね」

地域に根差したものづくりで、地域の魅力を広める。

まずは、阿寺渓谷一帯の周遊観光を推進するクラウドファンディングの返礼品として用意し、ゆくゆくは販売も念頭に置いています。


木と向き合い、木を生かす「南木曽ろくろ細工」。歴史を積み重ねる中で、その可能性は広がっていきます。

小椋一男さん:
「(求められるのは)量産をしてどんどん作っていくものじゃなくなってきました。なので、丁寧に木を、木の良さを生かせるような仕事をしながら大切に大切にもの作りをしていきたいと思います」