独立リーグ、信濃グランセローズの練習生・佐野宏斗選手24歳。

最速153キロの速球が武器の投手です。
佐野さんは、静岡県出身で、3歳のとき、野球に出会いました。その後は、小学校と中学校でも野球に打ち込み、高校は、静岡県の強豪・加藤学園へ。3年生の夏には、エースとして地区大会3回戦まで進みました。大学、社会人チームを経て今年1月、信濃グランセローズに入団しました。

佐野宏斗選手：「社会人で2年間やったが、独立リーグの方がNPBに近い、そう自分の中で思って、独立リーグに行こうと決意した」

しかし、思うような結果を残せず、今は練習生の立場。
契約生とは違い、リーグの規則で、練習生には給料が支給されません。
社会人野球をやっていた頃の給料は、月におよそ20万円ありました。

佐野宏斗選手：「貯金を切り崩しながらなんとかやっている。ぜいたくはまずできない」

佐野選手を支える妻の亜唯さんです。
おととし2月に結婚、佐野選手のグランセローズ入団を機に、一緒に長野県に移住しました。

妻・亜唯さん：「食事面とかも気を付けたり、ご飯はいっぱい食べてもらわないと困るので」

亜唯さんは、移住する前まで、保育士の仕事をしていて、長野でも食事や健康家計の面でも佐野選手を支えていきます。

妻・亜唯さん：「お金の面ですごく考えなければいけないこともたくさんあるし、生活も苦しいと思うこともたくさんあるが、野球をがんばってほしいので」

佐野宏斗選手：「支えてくれている存在で、本当に感謝している」

夫婦2人で目指す夢があります。

佐野宏斗選手：「契約選手に上がって、NPBにアピールして10月のドラフトに選ばれるようがんばりたい」

妻・亜唯さん「NPB選手になりたいという夢を必ず叶えてもらいたい」