デイブ・ディールは、1960年代からアメリカで活躍したアーティスト。
車を中心としたイラストを得意とし、対象を誇張して表現する「デフォルメ」された作品はファンを魅了しました。

70年代にはプラモデル化され、大ヒット。
また、2006年に公開されたアニメーション映画「カーズ」では、キャラクターデザインを手がけ、その2年後、この世を去りました。

加賀崎寛さん:
「デイブ・ディールの作品を形にしてみようっていうふうに思い始めました」

デイブ・ディールのイラストをモチーフにした作品づくり。
加賀崎さんは再び、その魅力にのめりこみ1台を作るのにおよそ3か月をかけるといいます。
すると、その活動を知ったある人から連絡が。

加賀崎さんの作品を高く評価した山田剛久(やまだたけひさ)さん。

山田剛久さん:
「単純に車のおもちゃではなくて当時の時代性を映していたりとか若者風俗を映していたりとか」

山田さんは専門のインターネットサイト「モーター・サイコロジー」を立ち上げて、デイブ・ディールの魅力を発信。
加賀崎さんと契約し作品を紹介、販売しています。

山田剛久さん:
「車好きの心を非常にがっちりつかむような魅力がありまして、その辺が正確に的確に加賀崎さんはとらえられている。実はアメリカの方に非常に人気がありまして」

海外のファンの心も震わせる加賀崎さん。

加賀崎寛さん:「宝石のようなかわいらしさっていうかそんなことを思って仕上げにこだわっています」

これからもミニチュア模型作家として歩んでいきます。

加賀崎寛さん:「作家というのはとても照れますけれども物作りが好きなので。これを突き詰めていきたいなと思っています」